立地とファサードと,そしてメニュー

こんばんは。久方ぶりのブログ書きます,ごとりんです。さて,きたる第7回公演のお題は,あんましお客が来ない飲食店です。実は飲食店専門のコンサルタントという方も知人におりまして,その方のお話を聞くと,まず重要なのは立地,そして次はファサードだそうです。ファサードというのは建物の正面部分のことですが,看板などを含めてお店の雰囲気を伝える重要なファクターになります。高級過ぎてもお客様は来ないですし,逆の場合も入りづらいし,ということで,ファサード専門のデザイナーもいるみたいですね。
さらに重要なのはメニューで,だいたいお客さんの来ない飲食店には常連さんが好みで注文した個別メニューみたいなものがあったりします。この個別特製メニューなんていうのが,あまりに増えすぎると,飲食店の収益構造をさらに悪化させたりしますので,飲食店コンサルタントの多くは,そうした個別特製メニューをばっさり切っていくのも仕事ということになります
さて,そうした①立地,②ファサード,③メニューの三大要素を見事に絞り込んだお店が三軒茶屋にあります。その名も「炙」(あぶり)。文字通り火を通した料理がメインで,特に鶏肉料理が多いのですが,値段が安いうえに,味が最高級にすばらしい。いつもお客さんがあふれていますが,メニュー・味・価格,どれをとっても素晴らしいので,客層を限定しません。学生から社会人まで老若男女が店内にあふれています。これ,なかなか出来そうで出来ないんですよね。


 で,今度のお芝居は,「炙」のようなお客さんで満杯のお店の話ではなくて,むしろ固定客が数人いる閑散としたお店の話です。しかも美味しい料理を出すみたいですが,一番やってはいけない個別特製メニューを店主自ら手がけてしまうという赤字店舗の典型みたいな店舗です。でも,この店舗,なぜか人がそれなりに来ちゃうのですが,その理由はぜひ公演を見てみてくださいね。

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