ありえないくらい奇跡

こんにちは、上原りかことkzmです。

このエントリでは、本番で起こったハプニングを裏話として取り上げたいと思います。

「小屋憑きさん」がついていると言われる千秋楽ですが、本当に降臨しました!

劇中でまさかのプリッツ散乱!

私は引っ越しの片づけを終えてひとり隅で感傷に浸っているシーンだったのですが、

なんだか反対側が騒がしい。しかし私は自分の世界に入っている設定なので様子を伺うことはできない。

そして極めつけは引っ越し屋の台詞。

いつもは「きれいになったっしょ?」と上原(私)に聞いて来るところが、

千秋楽だけ「きれいになってないっしょ?」と訊いてきたのです!

振り向いたら……みんな片づけしてました(笑)。

仕方がないので、ネタっぽい笑顔で「あ、うん、全然きれいになってない」と答えました(笑)。

そしてここからが難関。なんと、外から管理人が入ってきて「きれいになりましたね~」という台詞があるのです。

はけ口ではなく、劇場の外につながる本物の扉を使っていたため、管理人には中が見えない。

しかしここで「きれいになりましたね~」は、明らかに不自然!

キャスト全員がおそらくヒヤヒヤしながら見守った管理人の台詞は……

「……とりあえず、きれいになりましたね~」

しかもちゃんと、プリッツ片付け現場をチラ見してから見て見ぬふりして。完璧!!

ここで「まだ片付いてないじゃないですか」とか言われたら片付けのし直しになって、私、上の部屋に移れません……。

ごとりん、ここ一番でのナイスパスでした。見事に軌道修正完了。

その後、全てのプリッツが落ちたにもかかわらず、鈴木が脚本通りに引っ越し屋にそれを食べさせるというヒドイ進行もあったようですが、

なんとか無事やりおおせました。

(あとで鈴木役のスーパー☆タケシは引っ越し屋にすごく謝っていました・笑)

 

また、壁に張った鈴木一郎の規則が落ちてしまっうハプニングもありました。

その直後に鈴木が入ってきて「私の作った規則がはがされないよう見張りに参りました」というシーンが!

言ってるそばからはがれているのだから、何かしらリアクションがないと不自然になってしまうところ。

しかしプリッツと違って、壁から規則がはがれたことは、外から台詞を聞いていても察することはできません。

出たとこ勝負!鈴木の台詞は……

「私の作った規則がはがされないように……あー!!なぜはがされているのですかー!しかも破れてるー!」

スーパー☆タケシ、完璧でした。曰く、きちんと見て確認して台詞を出したとのこと。

その後、新しい部屋の分の規則を取り出して見せるところで、

上下逆に出して管理人(ごとりん)に突っ込まれるというおいしいハプニングまで付いてきました(笑)。

 

千秋楽をご覧いただいたお客様、これらは段取りではなく全てハプニングです!

 

まあ、プリッツ散乱は私も2ステ目でやったんですけどね……。

慌てて自分の鞄を漁るシーンで、誤って取り出した揚句、口が開いていたため勢いで出てしまい……。

でもエンディングで、しかも無声のとこだったのでどうしようもなく、

そのまま「うわっ!でもそれどころじゃない!」みたいな顔して続けました。

前列中央のお客様、すみませんでした……。

 

他にも、演技中に誤って客電のスイッチが押されたたようで1シーン暗転しなかったりと、色々ドタバタ続きの千秋楽でした。

本当に、舞台はナマモノ。

でも、だからこそやみつきになる気がします。

 

さて、ここまで書いてきた稽古場ブログも、これで一旦おしまいです。

次回公演があったら、また誰かが書いていくことと思いますが、客演扱いの私の出番は今日で終わり。

今まで本当にありがとうございました。

 

kzm

One Response to “ありえないくらい奇跡”

  1. […] 前回公演のようにプリッツをばらまくのは論外ですが(前回公演でのハプニングはこちらを参照)、 […]

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