第6回公演、裏話。

こんばんは、劇団員かずみんです。
日曜の夜から一転、燃え尽き症候群になる暇もなく、慌ただしい日常生活に戻っています。

今回の公演も、いろいろなエピソードがありました。
ちょっとだけ、舞台裏をご紹介したいと思います……。

■8月8日(月) 小屋入り初日
演出助手(1号)が開口一番、「靴底の滑り止めが全部はがれました」。
掲示板を作るためのダンボールを集めに行ってもらう予定だったので、私の靴を履いてもらいました。サイズが合って良かった。
ちなみにその後、靴底自体も取れたそうです。。。

■8月11日(木) 公開ゲネ日 朝
宅配便でファラオが届く。
ファラオ
誰も発注してません(笑)。完全に劇団員Kの趣味です。

ちなみに前回公演では、誰も発注していない「赤い山田耕筰」と「青い滝廉太郎」が来ました……もはやお約束……。

■8月13日(土)12:00
京都から劇団員Kが到着。
マチネ(19:00)から出演するため、稽古を始める。

■8月13日(土)マチネ
劇団員Sが前説で「三食小遣い昼寝あり」と言う。
サブタイトルを間違えないでください!
※正しくは「三食昼寝小遣いあり」です。

■8月13日(土)ソワレ
詩織役の役者が横分けしていたはずの長い前髪が、なぜか一筋だけ中央に飛び出してくる。
これは見覚えがある……チェ○カーズだ……!
しかしチェ○カーズが分かるのは、ごとりんおじさん、池田役の方、衣装さん、私の4人だけでした……ジェネレーションギャップ……。
いやいや、衣装さん、あなたは世代じゃないでしょ!笑
翌日は衣装さんにピンで留めてもらい、事なきを得ました。

■8月14日(日)
某国民的アイドルグループSM○Pの解散が報じられる。
「趣味は路上ライブのヒモ」が、某曲の替え歌で「ヒモヒモハート」を音痴に歌うネタがあったのですが、時事ネタをスルーするのはもったいないということで、千秋楽前にネタ合わせをし、急遽「僕だけは解散しないぞ」というセリフを盛る劇団員S。そして私は「YOU、ヘタクソだよ」と応じて締めました。
その他、千秋楽では随所にアドリブを盛る役者が多発。
演出、ごめんなさい。
でも演出助手(2号)は自ら楽しんでやってましたよ。

■終演後 自宅にて
舞台美術の袋から、劇団員Sの私物&ごとりおんおじさんの稽古着が発掘される。
まったくもう、この人たちは……!
青田典子さんと同じ48歳のおじさんの服を洗うことになるとは思いませんでした。

 

…………ちなみに、表舞台について。
カーテンを閉めるとルームシェアの部屋、開けると求人の掲示板が現れてハローワークに場面が切り替わるという仕掛けをしておりましたが、こちら、なかなか好評だったようでして。
お褒めの言葉をいただき、とっても嬉しかったです。ありがとうございます。

でも、掲示板に貼ってある求人票(実はすごく変)や、良い意味でダサくてお役所仕事っぽい「新着求人」とかの張り紙を作ってくれたのは、小道具さんです。

そして、カーテンの開け閉めに合わせて、照明さんが色の転換をしてくれたからこそ、あの空間は完成しました。

舞台美術は、舞台美術のパートだけでは完成しないんですよね。
分かってはいたことですが、今回、特にそれを強く感じました。

私、今でこそ主演とかやってますけど、元々は役者じゃなくて、「裏方なんでも屋」です。
いま、劇団員は、作・演出家、京都から駆けつけて来る人、休みの不規則な医者、公式幽霊部員、私の5人ですから……
そりゃ私がたくさん出る以外の選択肢はないわ(笑)。
でもやっぱり、スタッフ仕事もライフワークだなと思ってます。

役者でヘトヘトになって、舞台美術の荷物運びすら人様に手伝ってもらうような私は、
今後体力が増強される見込みは特になく、むしろ加齢で衰える一方だと思いますが、
公演を重ねるたびにイキイキしていくごとりんおじさん(48)を見ていると、
まだやれる、きっと何とかなる、と思えてきます。

いつか老人劇団になって、「成仏は一日にしてならず」再演とかやったらきっとシュールですよね(笑)。
いや、シャレにならないか……。

まあ、そこまで遠い未来のことはさておくとしても。
「演劇病」のうちの作演が、次をやらずに生きていけるわけがありません。
そしてこの病、伝染するみたいなんですよね。
私もどうやら患者の一人みたいです。

というわけで、次回公演の予定は具体的には決まっていませんけれど、仮タイトルはあることですし、気長にお待ちくださると嬉しいです。

またいずれ、劇場でお会いしましょう。

かずみん

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