京都ゴールデン旅行(3)~城の崎にて~

「劇団ぼるぼっくす京都支部」(兼人形師の実家)で一泊させていただいた翌日,「上野」・人形師・ごとりんの3名で志賀直哉の名作が生まれた城崎温泉を目指します。が,温泉につかる前に途中で寄った久美浜で,エチュードの練習です。

個人的にすぐさま久美浜の写真をFBにアップロードしたのですが,反響が大きかったですね。なにせ天候がまばゆいばかりの海の青と空の青でしたから。その後は城崎温泉にて3人で温泉巡りです。

関西では「城崎」というだけで,すぐさま意味が通じるくらい有名な温泉ですが,関東の人間にとってはどうでしょうか。志賀直哉を愛読している人も今では数少ないでしょうから,「キノサキ」だけではちょっと意味が通じないかもしれないです。1,300年の歴史がある温泉で,しかも文豪が多数訪れていたということもあり,温泉街なのにうわついたところがないのはなかなか好感が持てます。その後,マグマが冷却するさいに生み出した文様を見に玄武洞公園に向かい,豊岡駅で人形師とお別れです。
かな~り盛りだくさんな「ゴールデン旅行」でしたが,やはりテニスサークルの合宿(経験済)やインカレサークルの合宿(経験済)とはぜんぜん雰囲気違います。テニスサークルやスキーの合宿などで夜中に「吉田類の酒場放浪記」を見るでしょうか。あるいは海岸で砂まみれになってエチュードの練習をするなどという発想は,テニスサークルの合宿ではありえないような気がします。「海についたな。じゃ全員ランニングだ」では,そのテニスサークルの存続が危ぶまれる事態ですが,劇団だと砂浜でも練習しちゃうんですね…。で,東京に帰ってきてから実は「城の崎にて」を読み返してみました。正直,志賀直哉は苦手なんですが,どういうんでしょう。同じ土地にかつてこんな偉い人が来ていてこんなことを考えていたのか,と思うと,少しは親しみが湧いてきたような気はしています。

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