こんばんは。
某ライトノベルのタイトルをパクオマージュしてタイトルをつけたものの、
いまいち伝わらないしターゲット層も違うなぁと序盤から首をかしげているかずみんです。
だって今週は稽古1回(今日)しかないなんて、珍しいんだもの!言ってみたかったの!
ちなみにその理由としては、予定のつかない役者が多かったこともありますが、
もう1つの理由として、今週末に、客演のやまおかさんが所属(私もOBですが一応在籍)している劇団24区の公演があるからなんですね。
ちょうどあちらは今日から小屋入り。私はぼるぼっくすの稽古もあり全然手伝いに行けませんが、本番の客席には出没しますよ。
その足で今回のぼるぼっくすの公演の劇場、ギャラリー・ルデコで打ち合わせ。
稽古はなくても結局芝居ライフは送っていることになりますね。ふふ。
さて、うってかわって真面目な話をしたいと思います。
先日、ちょっと機会がありまして、某有名グラフィックデザイナーさんとお会いしてきました。
そのデザイナーさんは、某社のロゴなどを手掛けている、70歳を超えた大御所の方なのですが、
「普段、本を読みますか?」という私の連れの質問に対し、こう仰いました。
「本は基本的には読みません。自分で考えて、その理屈や仕組みが正しいか確認したくなったら読むことはありますが、先に見ると、影響されてしまうので」
また、こうも付け加えられました。
「デザインのカタログを見て、それを真似てしまったら、犯罪になりますから」
そうです、剽窃は犯罪です。
そしてデザイン以外の本でも、自分の考えがまとまらないうちに見て影響されてしまったら、本当に自分の求める目標へは届かない、と。
そして、それから、こう仰いました。
「アイディアはあるときふっと降りてくる」と。
話には聞く言葉ですが、実際に大御所の方から直に聞くと、本当にそうなのか、と思わせるものがあります。
「知識と知恵は違う。知識がどんどん連鎖して、知恵になる。知識も必要だけれど、知識だけあっても何にもならない」とも。
知識を結び付けて知恵≒アイディアへと昇華するには、自分の思考だけではない何かが、
それらを結び付ける何かが、ふっと、あるいはびびっと、やってくるのでしょう。
きっとわれわれ芝居人も、他の劇団さんの芝居はもちろん、本やテレビドラマや、あるいは人間観察など、
さまざまなところから「知識」を得ているでしょう。
でも、データベース的にそれらを持っていても、よい芝居になるとは限らない。
もちろんアウトプット能力(演技力や演出)の問題もありますが、それだけではなく、
複数にわたる思考を持った、時には二面性や矛盾をも内包する、複雑怪奇な人間というものへの理解、あるいは解釈といったものが必要で、
それはその役の思考をトレースすることにつながり、
あるときふっと、一人の生身の人間として、まるで友達のようにリアルに現れる瞬間があるんじゃないのかな、とぼんやり思いました。
私は今回、代田という役を演じますが、台詞を変えてほしいときは、
なるべく「代田さんはこういう言い方はしないと思うんです」というような、役の設定に沿った思考をするように努力しています。
……まあ、単に噛む台詞を差し替えてもらうこともありますけど(笑)。
そう、知識ばかりあっても、有機的結合がなければ仕方がない。
だから……。
まだ振付ができてなくても、アイディアが降りてきてないんだから仕方ないんです!!
昨日Perfumeのダンスをいくつも見て研究したけれど、それはパクリになりかねないからダメなんです!
ついでに、しまいには本家から離れて「踊ってみた」とか見ちゃったのも、仕方ないんです!(←説得力なし)。
はい、いつものテンションに戻ったところで、今日はお開きです。
次の稽古が4月なので、ブログの更新もそのころになるかと思います。
あ、更新がなくてもご予約はいつでもできますからねっ!
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それでは皆様、ごきげんよう。
かずみん