手仕事の妙

こんにちは、劇団員の近田です。
昨日は今公演で初めて稽古場に顔を出してきました。
ダンスの振り付けで、最近作った(まだ稽古で踊ってもらってなかった)試作部分があったので、
キャストに踊ってもらいつつ、久々にご飯でも行きたいな…くらいの考えでした。

まさか、振り付け考案時に筋肉痛になり、
稽古場でのダンスでさらに筋肉痛になろうとは。
憎い……日頃の運動不足が憎い……!

今回のキャストの中にはコンテンポラリーダンスの経験者がいて、かなり踊れることが分かったので、
リテイク部分の振りを付けるのが楽しみです♪

そんなこんなで、稽古後はおいしいイタリアンを食べてきました。
まず前菜盛り合わせが美味しいのなんの!
キャロットラペやピクルスが美味しく感じるなど、昔の自分では考えられなかったこと……うーん、加齢大人になったのかな!
繊細な前菜が6種もあったうえ、メインの「仔羊のカツレツ」は長時間かけてじっくり調理されていて、細やかな手仕事に感動しました。
いくつか写真でご紹介しますね。

我々劇団ぼるぼっくすも、舞台美術、音響制作、ダンス振付と、様々な手仕事が進行中です。
美味しいご飯のように、皆さんに満足いただけるものになるよう、力を尽くしていきます!

劇と甘味屋

こんばんは、劇団員Kです。
今日は演劇脚本集団『月とコンビニ』のオムニバス公演を観に行ってきました。
以前に客演してくれたMくんを中心とする脚本家の集団です。

今回は4人の作家がそれぞれ脚本を書いて、役者も自分たちでこなすという試みでした。
一度の観劇で様々な世界を味わえるのも楽しいですね。ちなみにMくんの脚本は、基礎稽古で片鱗が見えていた通り、エキセントリックな脚本でした(褒め言葉)。
4人で舞台を転換したり、作品ごとに着替えたり……大変だったと思います。何だか芝居の力を見た気がします。

ま、うちの劇団も次回公演で出演が確定できている役者の数は似たようなものですけどね!

終演後には、上野と小道具さんと一緒にかき氷を食べてきました。
今日は肉じゃないんです!(おやつどきだっただけですが)
左から生いちご、宇治金時(特上)、カスピ海レアチーズカシスソース。
おやつどきと言いつつ、小道具さんはしっかりビールを飲んでいましたよ。

次回公演のネタもぼちぼち話したりしましたよ。
果たしてどうなるやら。
乞うご期待です!

芸術の秋(だけど基礎稽古はない)

こんばんは、今月は基礎稽古がない劇団ぼるぼっくすですが、
なんやかや、稽古場ではないブログ書いてみます、かずみんです。

私はいつも季節を先取りしていて、毎年、五月病は4月に、夏バテは6月に済ませています。
そして今年、ついに芸術の秋も先取り。
8月には何故か唐突にDTMをいじり始め、Wii Uの絵心教室を始め、観劇に行き……
そして今日、知人のバンドの40周年記念ライブに行ってきました。
大学サークルからずっとやっているそうです。とっても格好良かった!

ぼるぼっくすは2010年旗揚げですから、あと31年やればあの境地に……って長い!
……でもうちの作演ならやってそうな気がしました。

 

まだ取り組んでいない芸術といえば、ダンスですかねー。
毎年、その年に流行ったダンスを個人的に練習しているのですが(特に披露する場はない)、
今年の流行といえば、やっぱりDA PUMPさんの『U.S.A』ですよね!

……難しすぎて無理!歌詞のとこはまだしも、前奏、間奏は本気で難しくて無理!
ダンスの世界チャンプを擁するアーティストをコピるのはさすがにハードルが高すぎます。。。

この曲は、サビのいわゆる「いいねダンス」(一般的にShootダンスと言われるもののアレンジ)が注目されがちですが、
私が注目しているのは、間奏の「インベーダーダンス」。
腰を落として、超高速でカニ歩き的なステップを踏むやつです。
しかも、下半身を固定したまま、上半身をうねうね動かしてます。
……これ、過去のエントリでも紹介している、「スタチュー」という身体訓練の中に出てくる動きそのものなんです。
我々の稽古では、両手を地面と平行に広げて、
脚を広げて腰を落とし、腰の高さを変えないように、ゆーっくり歩いていますが、
それでも、身体が前のめりになってしまったり、脚がプルプルしたりと、大変な状況に陥ります(※個人差があります)
その状態で上半身を動かすなんて絶対に無理!
当劇団のなんちゃって振付担当のワタクシとしては、実感を込めて、プロのダンサーの凄みを感じてしまうのです。

 

……ここからうちの劇団のダンスの話にもっていこうと思っていたのですが、
今回のエントリは長くなってきたので、またの機会に。
そのうち、前回公演の「定食屋ダンス」の解説などを書きたいと思います。
ではでは、またいずれー。

かずみん

のれんの裏話。 2枚目

さてさて、裏話の続きです。

いつも京都から来てクレイジーな役を演じていく劇団員Kですが、
ここ数回の公演は、自分の出演シーンの脚本を自分で書いています。
作演ももちろん書いていますが、いつも小屋入りしてから勝手にものすごいアレンジしてくるので、
ならば事前に書き換えておいてもらおう、ということになったのです。

今回、送られてきた差し替え原稿を見たところ、見覚えのない単語が。それは……

 

ク ロ マ グ ロ

 

小屋入り2日目に郵送されてきました。
宅配便のラベルは「クロマグロ」ではなく「美術工芸品」でした。
そこの常識はあるのね。

で、舞台上に急遽、クロマグロを収納する箱が設けられたのでした。
上手に座るとき、狭いのなんの……!

そして、劇団員Kの他の作品と言えば、やはり物販です。
今回は芝居とちゃんと関連している、豆腐ストラップを作ってきました。
(前回公演『ヒモ、募集中』のときは、なぜか干物ストラップでした。「ヒモのストラップ」ということ??)

より正確に言えば、事前に作ってきた数では全く足りず、
衣装さんと私が加勢して、公演の合間に急ピッチで増産しました。
私は豆腐とネギ(カット前)を作り、豆腐にかつお節を掛ける工程を手伝いました!

あとなぜか、ごはんと味噌汁がセットになったストラップがあり、米粒作りに奔走しました。
なんとなく適当な農家エチュードを始めたら、飯野が乗ってくれましたとさ。

それでは最後に、今回初めて導入した物販のご紹介。
今までの公演のチラシや、劇中で使用した絵を、ポストカードにしたものです。
劇中で使う絵って、お客様には一瞬しか見えないんですよね。
それがもったいなくて……
 

左の写真の上は、『成仏は一日にしてならず』の冒頭で花子さんと知子が遊んでいたすごろく。
たぶん一度も客席には見せていないものです(なのにこの凝りよう)。
下は、『ヒモ、募集中』で、絵本作家の菜々子が担当編集者の
池田さんに一瞬チラリと見せる絵です(なのにこの凝りよう)。

右の写真は両方とも今作『ごはん処 まよい軒』で、老人が持ってくる絵ですね。
一応、多少はお客様に見えるように演技しているのですが、登場するのはやはり一瞬。
ご購入いただかずとも、ぜひ間近でご覧いただきたいものばかりです。

おそらく次回公演以降も受付に並べると思いますので、
お時間のある方はぜひお立ち寄りくださいませ。

次回といえば……
2019年に、また公演をすることができそうです。
詳しい日程や内容は、決まり次第ご案内させていただきますね。
今はまだ、作演がネタを温めているところですので。

というわけで、また劇場でお会いできるのを楽しみにしております。
第7回公演もありがとうございました。

かずみん

のれんの裏話。

こんばんは、役者 兼 舞台美術 兼 振付 のかずみんです。

おかげさまで、無事に第7回公演も無事に終演を迎えることができました。
ご来場、ご声援、誠にありがとうございました。

ほぼすべての関係者が、本日より日常生活に戻っています。
(休暇を取っている照明さんには羨望の眼差しが注がれました)
そんなに休みの取れない現実こそが、非現実的なような気がしています。
現実は舞台より奇なり……。

それはさておき、せっかくなので、ちょっとした裏話でもしようかと思います。
定食屋の話だけに、のれんの裏、ということで。。。

今回は、定食屋が物語の舞台ということで、とにかく予想以上に小道具の多い芝居でした。
いわゆる消え物(食品)もたくさんありましたし。
作演は、自分の出番が少ない方が演出としての仕事がしやすいという理由で、
比較的台詞の少ない役で出演していたのですが、
台詞の少ない代償として、「いつも隅のカウンターで一人で豆腐を食べている」という設定になり、

1公演で豆腐半丁+枝豆豆腐+玉子豆腐を食べる羽目になっていました。

(劇中で「とうもろこし豆腐」と呼ばれているものは玉子豆腐を、
「牛乳豆腐」と呼ばれているものは通常の豆腐を使用しました)
よくお客様に「あれ、本当に食べてるの?」と聞かれましたが、本当に食べています。

しかも豆腐そんなに好きじゃないらしいです(嫌いでもないらしい)。
稽古場で編み出された「イソフラボン、足りてないのかな」という台詞が気に入ってしまったこと、
小道具さんと「薬味ストラップってシュールですよね」という話になり、
それを出したくなってしまったことなどが絡み合って、
このような事態を招いたそうです。
ゲネ前に「ご飯足りなかった。お腹空いた」と言っていたのに、
終わったときには「お腹いっぱい」と言っていましたよ(笑)。

ちなみに、枝豆もとうもろこしも前田君のお菓子類も全部本当に食べています。
私が本番2日目に枝豆を喉に詰まらせ、台詞がカットアウトされたのは秘密です。

定食屋の主人役を務めたごとりんおじさんは、
一度も物の出ハケを間違えることなく、食器を倒したりすることもなく、
全ステージをやり切りました。
これは素直にすごいと思いました……!

今回、あまりにも小道具が多すぎるため、
途中で「こりゃ無理だ」ということになり、小道具さんに全ステージ来ていただき、
ごとりんおじさんと二人がかりで事前のプリセットと指さし確認を行うことになりました。
ダブルチェックって大事……!

小道具と言えば、実は細部まで凝っていました。
メニューも「おすすめ出版社」も、実はしっかり中身があったのです。
(「おすすめ出版社」の書類を撮り忘れたのは残念!でも見えないのをいいことに、何やら怪しげなことが書かれていた様子……)

壁に貼り出した手書きのメニューは舞台美術案件として私が書いたのですが、
小道具さんが先に作ってくれていた卓上用のメニュー表に準拠して作ったので、楽をさせてもらいました。

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あ、謎の「ベア」とかいうやつは、演助の飯野の遊び心です!
演出が外出している隙に、やれって言われたんです!
演助に言われたら断れなくて、言うとおりに書いただけなんです!私は無実です!

(飯野による「ベア」の裏設定)
「女性客にもっと来てもらうためには、熊肉をかわいく『ベア』って書いてみたら
いいんじゃないかな」と考えたご主人がやってみた。
たくさんの人に頼んでもらうために値段は破格の300円にしてみた。

……らしいです。
飯野の中では、ご主人、ちょっと頭弱い系なのかな?
弱い系というか齢系な感じもしますが……。

うーん、物販の話もしたかったのですが、
文章も長くなってきましたし、とりあえずこのあたりでいったん締めます。
気長に後篇をお待ちください……!

かずみん

風邪とビタミンサラダと開演

 こんばんは。ごとりんです。開演まであと2週間弱となりました。すでに5月4日14時と6日13時が満席キャンセル待ちとなっており,いやがおうにも緊張感が高まりますが,劇団員の全員が「仕事もち」。ということで,練習スケジュールはもはやこれ以上は過密にはできないという事情があります。しかも日常業務をこなしてからの練習ということで,どうしても風邪をひきやすくなるわけですが,そこで大事なのが水分補給と睡眠とビタミンですね。
 ということで,世田谷区三軒茶屋1-33-16にある「マルノワ」(marcnoir)にて,先日ビタミンサラダを有志で補給してまいりました。女性客がメインなのですが,なにせ美味しいうえ,ランチが1,000円~1,500円というリーズナブルな価格設定ということもあり,男性客も多数います。しかも健康と美容にもいいわけですから,繁盛するわけですね。

 こういうお店,三軒茶屋にはたくさんあるのですが,開演の5月を迎えると,自動的に練習場所がある三軒茶屋にもいけなくなってしまいます。そうそう肝心のお芝居は三軒茶屋ではなく,東中野ですからお間違えのないよう(´ー`)yあ,この「マルノワ」,鶏肉料理もヘルシーで非常に美味でした。ランチの営業時間は12時から14時半,ディナーは16時から23時(ラストオーダー)です。

「花鳥風月」

こんばんは,ごとりんです。世間はお花見モードということで,劇団ぼるぼっくすでもお花見にでかけてきました。場所は,東京都立戸山公園の箱根山近くです。このあたりは高校時代,マラソンコースだったのですが,地形はやはり時間を経過しても変わらないものですね。近所の主婦や学生の方々に混じって,劇団ぼるぼっくすもシートをひろげてお花見です。


「花鳥風月」とはよくいったもので,花は桜,風はやや肌寒く,夕暮れになると月がかいまみえ,そして「上野」が料理した「唐揚げ」を食べました。


なぜゆえに戸山公園かというと,練習場所がこの近くだからなのですが,意外にお花見をするには穴場かもしれません。最寄の駅は東西線の早稲田駅か高田馬場駅,副都心線の西早稲田駅,都営大江戸線の東新宿駅か若松河田駅といったところですが,いずれも微妙に距離感があります。目黒川沿岸や千鳥が淵などと比較するとアクセスが悪い分だけ,空間もけっこう贅沢に使えたりします。特に箱根山周辺は緑が多くていいですね。

で,公演ですが花見なども織り交ぜつつ,現在準備進行中です。桜が散って若葉繁れるころの5月上旬が公演となりますが,青葉の季節にふさわしい元気がでるホームコメディとなるようにキャストもスタッフも仕事と両立させながらがんばっています。連休に旅行などにいかれる方も多いと思いますが,「仕事はじめ」の前日か前々日あたり,東中野に足を運ばれてみるのはいかがでしょう。公演時間は約1時間(予定)。連休の最後の三連休に東中野でお待ちしています。

立地とファサードと,そしてメニュー

こんばんは。久方ぶりのブログ書きます,ごとりんです。さて,きたる第7回公演のお題は,あんましお客が来ない飲食店です。実は飲食店専門のコンサルタントという方も知人におりまして,その方のお話を聞くと,まず重要なのは立地,そして次はファサードだそうです。ファサードというのは建物の正面部分のことですが,看板などを含めてお店の雰囲気を伝える重要なファクターになります。高級過ぎてもお客様は来ないですし,逆の場合も入りづらいし,ということで,ファサード専門のデザイナーもいるみたいですね。
さらに重要なのはメニューで,だいたいお客さんの来ない飲食店には常連さんが好みで注文した個別メニューみたいなものがあったりします。この個別特製メニューなんていうのが,あまりに増えすぎると,飲食店の収益構造をさらに悪化させたりしますので,飲食店コンサルタントの多くは,そうした個別特製メニューをばっさり切っていくのも仕事ということになります
さて,そうした①立地,②ファサード,③メニューの三大要素を見事に絞り込んだお店が三軒茶屋にあります。その名も「炙」(あぶり)。文字通り火を通した料理がメインで,特に鶏肉料理が多いのですが,値段が安いうえに,味が最高級にすばらしい。いつもお客さんがあふれていますが,メニュー・味・価格,どれをとっても素晴らしいので,客層を限定しません。学生から社会人まで老若男女が店内にあふれています。これ,なかなか出来そうで出来ないんですよね。


 で,今度のお芝居は,「炙」のようなお客さんで満杯のお店の話ではなくて,むしろ固定客が数人いる閑散としたお店の話です。しかも美味しい料理を出すみたいですが,一番やってはいけない個別特製メニューを店主自ら手がけてしまうという赤字店舗の典型みたいな店舗です。でも,この店舗,なぜか人がそれなりに来ちゃうのですが,その理由はぜひ公演を見てみてくださいね。

あけましておめでとうございます

こんにちは。5回の客演を経て、このたび正式に劇団ぼるぼっくす入りしたヤマオカ……改め飯野(いいの)です。

昨年は諸々の事情により公演はありませんでしたが、今年は5月にやります!
脚本ができあがりつつあって楽しみです、わーいわーい。

飯野は新入りとはいえ、今までも出ていたので新鮮味も何もないかと思いますが、新しいキャストの方々もいらっしゃるのでそこはお楽しみに。私も楽しみです。
稽古が本格的に始まったら、またちょこちょこブログを書きたいなと思っております。

今日は新加入&新年のご挨拶を兼ねまして。
あけましておめでとうございます。私はこれからぼるぼっくすの一員として一層がんばります。
本年も当劇団をよろしくお願いいたします!






久しぶりにこのブログを書こうと思い立って、パスワードなんだっけ?と2日くらい考えた末、無事に思い出せました。これならまだセリフも覚えられそうです。
最近、記憶の衰えを感じつつある飯野でした。