のれんの裏話。 2枚目

さてさて、裏話の続きです。

いつも京都から来てクレイジーな役を演じていく劇団員Kですが、
ここ数回の公演は、自分の出演シーンの脚本を自分で書いています。
作演ももちろん書いていますが、いつも小屋入りしてから勝手にものすごいアレンジしてくるので、
ならば事前に書き換えておいてもらおう、ということになったのです。

今回、送られてきた差し替え原稿を見たところ、見覚えのない単語が。それは……

 

ク ロ マ グ ロ

 

小屋入り2日目に郵送されてきました。
宅配便のラベルは「クロマグロ」ではなく「美術工芸品」でした。
そこの常識はあるのね。

で、舞台上に急遽、クロマグロを収納する箱が設けられたのでした。
上手に座るとき、狭いのなんの……!

そして、劇団員Kの他の作品と言えば、やはり物販です。
今回は芝居とちゃんと関連している、豆腐ストラップを作ってきました。
(前回公演『ヒモ、募集中』のときは、なぜか干物ストラップでした。「ヒモのストラップ」ということ??)

より正確に言えば、事前に作ってきた数では全く足りず、
衣装さんと私が加勢して、公演の合間に急ピッチで増産しました。
私は豆腐とネギ(カット前)を作り、豆腐にかつお節を掛ける工程を手伝いました!

あとなぜか、ごはんと味噌汁がセットになったストラップがあり、米粒作りに奔走しました。
なんとなく適当な農家エチュードを始めたら、飯野が乗ってくれましたとさ。

それでは最後に、今回初めて導入した物販のご紹介。
今までの公演のチラシや、劇中で使用した絵を、ポストカードにしたものです。
劇中で使う絵って、お客様には一瞬しか見えないんですよね。
それがもったいなくて……
 

左の写真の上は、『成仏は一日にしてならず』の冒頭で花子さんと知子が遊んでいたすごろく。
たぶん一度も客席には見せていないものです(なのにこの凝りよう)。
下は、『ヒモ、募集中』で、絵本作家の菜々子が担当編集者の
池田さんに一瞬チラリと見せる絵です(なのにこの凝りよう)。

右の写真は両方とも今作『ごはん処 まよい軒』で、老人が持ってくる絵ですね。
一応、多少はお客様に見えるように演技しているのですが、登場するのはやはり一瞬。
ご購入いただかずとも、ぜひ間近でご覧いただきたいものばかりです。

おそらく次回公演以降も受付に並べると思いますので、
お時間のある方はぜひお立ち寄りくださいませ。

次回といえば……
2019年に、また公演をすることができそうです。
詳しい日程や内容は、決まり次第ご案内させていただきますね。
今はまだ、作演がネタを温めているところですので。

というわけで、また劇場でお会いできるのを楽しみにしております。
第7回公演もありがとうございました。

かずみん

のれんの裏話。

こんばんは、役者 兼 舞台美術 兼 振付 のかずみんです。

おかげさまで、無事に第7回公演も無事に終演を迎えることができました。
ご来場、ご声援、誠にありがとうございました。

ほぼすべての関係者が、本日より日常生活に戻っています。
(休暇を取っている照明さんには羨望の眼差しが注がれました)
そんなに休みの取れない現実こそが、非現実的なような気がしています。
現実は舞台より奇なり……。

それはさておき、せっかくなので、ちょっとした裏話でもしようかと思います。
定食屋の話だけに、のれんの裏、ということで。。。

今回は、定食屋が物語の舞台ということで、とにかく予想以上に小道具の多い芝居でした。
いわゆる消え物(食品)もたくさんありましたし。
作演は、自分の出番が少ない方が演出としての仕事がしやすいという理由で、
比較的台詞の少ない役で出演していたのですが、
台詞の少ない代償として、「いつも隅のカウンターで一人で豆腐を食べている」という設定になり、

1公演で豆腐半丁+枝豆豆腐+玉子豆腐を食べる羽目になっていました。

(劇中で「とうもろこし豆腐」と呼ばれているものは玉子豆腐を、
「牛乳豆腐」と呼ばれているものは通常の豆腐を使用しました)
よくお客様に「あれ、本当に食べてるの?」と聞かれましたが、本当に食べています。

しかも豆腐そんなに好きじゃないらしいです(嫌いでもないらしい)。
稽古場で編み出された「イソフラボン、足りてないのかな」という台詞が気に入ってしまったこと、
小道具さんと「薬味ストラップってシュールですよね」という話になり、
それを出したくなってしまったことなどが絡み合って、
このような事態を招いたそうです。
ゲネ前に「ご飯足りなかった。お腹空いた」と言っていたのに、
終わったときには「お腹いっぱい」と言っていましたよ(笑)。

ちなみに、枝豆もとうもろこしも前田君のお菓子類も全部本当に食べています。
私が本番2日目に枝豆を喉に詰まらせ、台詞がカットアウトされたのは秘密です。

定食屋の主人役を務めたごとりんおじさんは、
一度も物の出ハケを間違えることなく、食器を倒したりすることもなく、
全ステージをやり切りました。
これは素直にすごいと思いました……!

今回、あまりにも小道具が多すぎるため、
途中で「こりゃ無理だ」ということになり、小道具さんに全ステージ来ていただき、
ごとりんおじさんと二人がかりで事前のプリセットと指さし確認を行うことになりました。
ダブルチェックって大事……!

小道具と言えば、実は細部まで凝っていました。
メニューも「おすすめ出版社」も、実はしっかり中身があったのです。
(「おすすめ出版社」の書類を撮り忘れたのは残念!でも見えないのをいいことに、何やら怪しげなことが書かれていた様子……)

壁に貼り出した手書きのメニューは舞台美術案件として私が書いたのですが、
小道具さんが先に作ってくれていた卓上用のメニュー表に準拠して作ったので、楽をさせてもらいました。

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あ、謎の「ベア」とかいうやつは、演助の飯野の遊び心です!
演出が外出している隙に、やれって言われたんです!
演助に言われたら断れなくて、言うとおりに書いただけなんです!私は無実です!

(飯野による「ベア」の裏設定)
「女性客にもっと来てもらうためには、熊肉をかわいく『ベア』って書いてみたら
いいんじゃないかな」と考えたご主人がやってみた。
たくさんの人に頼んでもらうために値段は破格の300円にしてみた。

……らしいです。
飯野の中では、ご主人、ちょっと頭弱い系なのかな?
弱い系というか齢系な感じもしますが……。

うーん、物販の話もしたかったのですが、
文章も長くなってきましたし、とりあえずこのあたりでいったん締めます。
気長に後篇をお待ちください……!

かずみん

第7回公演、終演いたしました

劇団ぼるぼっくす第7回公演
「ごはん処 まよい軒~おっさん、相談に乗ってくれるってよ~」
みなさまのおかげを持ちまして、
公演を無事終了することができました。
たくさんのご来場をいただきまして、まことにありがとうございます。
この場を借りまして、ご声援、ご協力をいただきました
みなさまに心より御礼申し上げます。

ゲネ前日!

本番前日

こんばんは、役者兼もろもろのかずみんです。
本日、ついに京都に在住の劇団員が到着し、
彼の登場シーンの練習がようやくできました。
予想通り、アグレッシブで……なんというか……
……最前列のお客様は、申し訳ございませんが、お含みおきくださいませ。
砂かぶり席……というやつです(たぶん)。

小道具も無事に到着。
物販用の小物も、小屋の片隅でちまちまと製作中です。
よろしければ、帰りがけにご覧くださいませ。

あと今回、いままでの公演のパンフレットや劇中で使用したイラストなどのポストカードを製作してみました。
併せてご覧いただければ幸いです。

明日はゲネ。
役者はすでに疲労で変なテンションになっておりますが、
ゲネ、本番とも、最高の演技ができるよう、力を振り絞っていきたいと思います。

下記2公演は、まだお席に余裕がございます。

5月4日(金・祝) 19時 
5月5日(土・祝) 19時

メールまたは下記チケットカウンターよりお申込みいただけます。
http://bcgline06.net/service/01/

皆様のご来場を心よりお待ちしております!

かずみん